森田大輔ブログ
2020.12.20 森田大輔ブログ
読書アウトプット/青い鳥(著者:重松清)
中学で国語を教える非常勤講師の村内先生。
国語の先生なのに、村内先生は吃音があり、「カ行」、「タ行」が上手く話せない。
物語
村内先生が赴任してくる前の1学期。野口は何でも言うことを聞いてくれる便利な奴として「コンビニくん」とあだ名をつけられ、クラスのみんなにいじめられていた。
2学期に入って、野口はいじめに耐えきれず自殺未遂を起こし、転校してしまう。
それから学校はいじめの過去を消そうかとするように平常に戻る。
野口と仲良くしていた園部は、自分はいじめに加担していないと思いたかったものの、後悔が残っていた。
そんななか村内先生が赴任してきた。
先生は突然机と椅子を運んできて、「野口君、おかえり」と誰もいない席に声をかけ始める。
園部はなぜそんなことをするのか村内先生に問うと、
「これは野口にとっては一生忘れられない出来事なんだ。
それを皆が忘れることはひきょうだろう?
野口にしたことを皆は忘れてはいけない、これは責任なんだ―」。
その言葉が園部の心に突き刺さり、先生の前で大泣きしてしまうのであった。
感想
いやー、これは本当に泣けます。
心から感動し、大量の涙が出ます。
後悔、責任、そして希望。
ひとりぼっちの心にそっと寄り添い、本当にたいせつなことは何かを教えてくれる物語なんです。
学校の授業でも紹介されたり、映画にまでなっていたり。
僕は親友が自殺んも相談をしてきたのに止められなかった。
そして、この本に出会い、本当に心が動かされた。
多くの人に読んでもらいたい。
身近な人の自殺に苦しむ人にも。
そんな、僕の大切なかけがえのない1冊です。