森田大輔ブログ
2020.12.14 森田大輔ブログ
読書アウトプット/リープ・マーケティング(著者:永井竜之介)
上海万博のあった2010年に初めて中国に行ったのですが
めっちゃびっくりしました!ビルだらけ!初レクサス!
そしてアテンドしてくれた中国人の女性はアメリカチックな名前を使いこなし、
お金持ちと結婚する夢を堂々と語り、そのためのプロセスまで緻密。
これは日本やばいと思って10年。中国はほんますごい!
この要約では伝わらない事例がたくさんあるので、是非買って読んでみてくださいね!
【要約】
・リープとは飛躍。・飛躍する中国ビジネスを再認識せよ。
・日本では都心部でキャッシュレス化が進んでいるがまだ限定的。
・日本では仕組みをつくれるが広げられない。中国はつくれるし広げられる。
・日本と中国は両極端。日本は「人に迷惑をかけるな」。中国では「人に騙されるな」。
・日本では「足るを知る」。中国では「もっと上へ」。
・日本のマーケティングは「前例主義の積み上げ式」。中国では「前例更新主義の飛躍型」。
・前例を踏まえた上で、ハイリスクであっても、より新しく、より速く。時にはクレイジーと言われても良し。
・中国のリープマーケティングは
①加点型 ②未来共創型 ③ブルーポンド戦略 ④ブリッツスケール
・①加点型マーケティング:
尖ったアイデアの特徴を伸ばす。日本では逆に時間をかけ角を取っていく。
・例として中国ベンチャーのDJIは世界のドローン市場7割以上占める。マニア向けだったドローンを、短い期間で次々にバージョンUPさせ、初心者からプロ向けまで幅広いラインナップを揃える。
・アイデアの尖った要素を会議で潰さず伸ばす、促進系のディスカッションのスキルが必要不可欠。
・中国ベンチャーでは「どんな面白いことができるようになるか」という視点で議論が重ねられる。
・日本では堅実なキャリアアップが求められる。中国では失敗経験が無いと革新的な挑戦をしなかったと思われる。
・②未来共創型マーケティング:
顧客をパートナーとして捉え、「あったらすごい」を提案し、顧客を未来に連れて行く。
・ITベンチャーシャオミは「顧客と友人になる」を理念に、一般ユーザーとディスカッションするプラットフォームを構築し、毎週情報更新。商品リリース時にはプロモーション無しで50万人のファンを獲得していた。
・シャオミのようにコネクションをつくれることが重要。中国では特に人脈を築く力が重要視される。
・その裏にあるには身内意識。日本より簡単に身内は広がり、会食で20人以上は当たり前。
・③ブルーポンド戦略と④ブリッツスケールはセット。
・ブルーポンド(青い池)はブルーオーシャンよろしく、競争の少ない小さい市場をまず作る。
・まず小規模、未完成でいいのでサービスを大量に速くリリース。
・市場の反応によって、それらのポンドがオーシャンになるポテンシャルを持っているかを見極める。
・見込みのあるものを一気に電撃的拡大を進めることをブリッツスケール戦略と呼んでいる。
・見込みあるポンドを選択と集中によりブリッツスケールさせ、ビッグビジネスへと育てる。
・中国はベンチマークスキルが高く、模倣ではなくオリジナリティを付加させる。
・中国人は自分をより良く見せるために、他者と見栄を張り合う。流行に遅れるのは恥。
・中国のバイトダンスが手掛ける「Tik Tok」もアメリカの「ミュージカリー」をベンチマークし、ブリッツスケールを成し遂げた。
・中国には、夢をロジカルに描き、自由と無秩序のマインドで、めちゃくちゃチャレンジ精神が育まれている。