GA4
2023.12.19 GA4
GA4の直帰率とは?UAの直帰率との違い、確認方法を解説
この記事では、Google Analytics 4(GA4)におけるイベント設定の基本から応用までを、具体的な設定例とともにわかりやすく解説します。GA4では、ウェブサイトやアプリのユーザー行動を深く理解し、ビジネス目標達成のための洞察を得ることができます。しかし、そのためには正確なイベント設定が不可欠です。本記事を通じて、イベントの設定方法と確認方法をマスターし、GA4をより効果的に活用する方法を学んでいきましょう。初心者から中級者まで、GA4を使いこなすための実践的な知識を提供します。
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GA4の直帰率とは
Google Analytics 4(GA4)における直帰率は、ウェブサイトへの訪問者が単一ページでのみ行動し、その後すぐにサイトを離れる割合を示す指標です。これは、ユーザーがウェブサイトにどの程度関与しているかを測定するための重要な指標となります。
GA4の直帰率は、Universal Analytics(UA)のそれとは計算方法が異なります。UAでは、直帰率は単一ページビューのセッションの割合として計算されますが、GA4ではエンゲージメント率も考慮されます。つまり、GA4では、ユーザーがサイトに一定時間以上滞在したり、特定のイベント(例えば、ビデオの再生やリンクのクリックなど)を行った場合、そのセッションは直帰とは見なされません。
この新しい定義により、GA4の直帰率はユーザーのサイト内での関与度をより正確に反映します。ウェブサイトのユーザーエクスペリエンスの改善やコンテンツ戦略の策定において、GA4の直帰率は貴重な指標となり得ます。
直帰率の確認は、GA4のレポートからみることができ、ウェブサイトの各ページやセクションごとに直帰率を分析することで、ユーザーの行動パターンやサイトの改善点を見つける手がかりになります。
UAの直帰率との違い
Google Analytics 4(GA4)とUniversal Analytics(UA)における直帰率の違いは、主に計測基準と定義にあります。
UAでは、直帰率はユーザーがウェブサイトに訪れて単一のページを閲覧し、その後何のインタラクションもせずにサイトを離れるセッションの割合として定義されます。具体的には、セッション中に単一のページビューのみが発生し、その後ユーザーが他のページへ移動しない場合、そのセッションは直帰と見なされます。
一方で、GA4では直帰率の計測方法が変更され、ユーザーのエンゲージメントをより広範に捉えるようになりました。GA4では、ユーザーがサイトに訪れて単一のページのみを閲覧しても、一定時間以上サイトに滞在したり、特定のイベント(例えばビデオの再生やフォームの送信など)を行った場合、そのセッションは直帰とは見なされません。これにより、GA4の直帰率は、ユーザーのウェブサイトへの関与度をより正確に反映することができます。
この違いにより、UAとGA4では直帰率の数値に大きな差が生じることがあり、同じウェブサイトでも異なる分析結果が得られることがあります。GA4の計測方法は、ユーザーの行動をより包括的に理解するための進歩と言えます。
GA4の直帰率の計算方法
Google Analytics 4(GA4)における直帰率の計算方法は、ユーザーのエンゲージメントをより総合的に捉えるために設計されています。直帰率は、訪問者がウェブサイトにアクセスした後、特定のエンゲージメントを示さずにサイトを離れる割合として計算されますが、GA4ではこの「エンゲージメント」の定義が従来のGoogle Analyticsとは異なります。
GA4では、次のような条件を満たしたセッションは「非直帰」と見なされます。
エンゲージメント時間: ユーザーがウェブサイト上で10秒以上過ごした場合。
イベントの発生: ユーザーがウェブサイト上で1つ以上のイベント(例えば、ビデオの再生、フォームの送信など)をトリガーした場合。
2ページ以上の閲覧: ユーザーが2ページ以上閲覧した場合。
これらの条件のいずれかに該当するセッションは「エンゲージメントセッション」とみなされ、直帰率の計算から除外されます。GA4の直帰率は以下の式で計算されます。
GA4の直帰率=100%ーエンゲージメント率
GA4の直帰率の確認方法
Google Analytics 4(GA4)における直帰率の確認方法は、主に以下の二つの方法で行うことができます。
レポートのデータ探索で確認
GA4では、「データ探索」機能を使用して、カスタマイズされたレポートを作成し、直帰率を確認することができます。
GA4の左サイドバーから「レポート」を選択し、空白の+をクリックします。
ディメンションの横の+をクリックします。
「ページスクリーン」カテゴリから「ページタイトル」を選択します。
指標の横の+をクリックします。
「セッション」カテゴリから「直帰率」を選択して「インポート」をクリックします。
「ページタイトル」を設定の「行」へドラッグアンドドロップします。
「直帰率」を設定の「値」へドラッグアンドドロップします。
以上で直帰率を確認できます。
標準レポートで確認
GA4の標準レポートを使用して、簡単に直帰率を確認することもできます。
GA4の左サイドバーから「レポート」を選択し、標準レポートを開きます。
「エンゲージメント」の「ページとスクリーン」を選択したら、編集アイコンをクリックします。
「指標」をクリックします。
「指標を追加」をクリックし、「直帰率」を選択します。
「直帰率」を一番上までドラッグアンドドロップして、「適用」をクリックします。
以上で直帰率を確認できます。
直帰率の改善方法
ウェブサイトの直帰率を改善する方法は、ユーザーエクスペリエンスの向上とウェブサイトのパフォーマンス改善に直結します。以下に、直帰率を効果的に下げるための主要なアプローチを紹介します。
ユーザーのニーズを満たすコンテンツ・キーワードにする
ユーザーが求める情報を提供する質の高いコンテンツを作成します。コンテンツは情報提供のみならず、エンターテイメント性を含めたものが望ましいです。
また、検索エンジンで上位に表示されるキーワードを選定する際には、ユーザーの検索意図とウェブサイトのコンテンツが一致していることが重要です。適切なキーワード選定により、関連性の高いトラフィックを獲得できます。
内部リンクを設置する
ページ内に関連する他のページへの内部リンクを設置します。これにより、ユーザーがウェブサイト内でナビゲートしやすくなり、より多くのページを閲覧する可能性が高まります。
ユーザーの興味を引くリンク: リンクは、ユーザーが次に何をすべきかが明確で、興味を引くものであるべきです。例えば、関連するブログ記事や製品ページへのリンクなどが有効です。
ページ読み込み速度を改善する
ページの読み込み速度は、ユーザー体験に大きく影響します。画像の最適化、キャッシュの利用、不要なスクリプトの削減などにより、ページのロード時間を短縮することが重要です。
モバイルユーザーが多い現代では、モバイルデバイスでの読み込み速度も重要です。レスポンシブデザインの採用やモバイル向けの最適化を行うことで、ユーザー体験を向上させます。
CTAを変更する
ページ上のコール・トゥ・アクション(CTA)は、ユーザーに次に何をすべきかを示す重要な要素です。明確で分かりやすいCTAにより、ユーザーがウェブサイト上で行動しやすくなります。
CTAの配置やデザインは、ユーザーの注目を引き、クリックを促すように工夫します。視覚的に魅力的で、ページの内容と調和しているCTAが効果的です。
これらの改善策を実行することで、ウェブサイトの直帰率を下げ、ユーザーエンゲージメントを高めることが期待できます。直帰率の改善は、より長いセッション時間、増加したページビュー、そして最終的には高いコンバージョン率に繋がる可能性があります。
まとめ
本記事では、GA4でのイベント設定の重要性と具体的な方法を、実践的な例と共にご紹介しました。イベント設定は、データ分析の精度を高め、ウェブサイトやアプリのユーザーエクスペリエンスを改善するために欠かせないプロセスです。今回学んだ知識を活用して、実際のウェブサイトやアプリケーションに適用し、データドリブンな改善を実現してください。GA4は強力な分析ツールであり、正しく設定し運用することで、ビジネスにとって有益な洞察を得ることができるでしょう。今後も定期的な確認と調整を行い、GA4の機能を最大限に活用していきましょう。